エンロールとは(ビジネス用語説明)

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組織のリーダーや営業を学ぼうとするとたまに出てくる言葉、エンロール(エンロールメント、enroll、enrollment)。
よい結果を出す人たちは無意識に実践している人が多いです。
自己啓発セミナーやマルチ(ネットワークビジネス)の団体などでよく言っている人も多いですね。

ここではエンロールの意味を説明していきます。
別の記事で実践例も紹介していますので合わせて読むとわかりやすいかと思います。

エンロール
enroll
広辞苑では以下のように説明しています。
・音声認識であらかじめ利用者の音声を登録しておくこと。
google翻訳では以下のように説明しています。
・入る、記帳
Goo辞書では以下のように説明しています。
・登録すること。名簿に記載すること。
・音声認識システムなどで、あらかじめ利用者の声の特徴を登録しておくこと。

ん~、なんかイメージと違う気がします。和約だから?
というわけで、単語を接頭語などで分けてみます。
en-roll
en-:「~にする」というmakeと同様の意味を持ちます。
roll(動詞):転がる、巻く、転がす、転げる
⇒巻き込んだ状態にする。少し近づいた気がしますが、まだよくわからない。。

エンロールとは営業、リーダーシップ論の中では以下の意味でつかわれることが多いです。
・相手が自発的にやる気になるようにすること。
・相手の決断を引き出すこと。

・相手を巻き込むこと。

どうしてこういう意味になったのかというと、
日本では1977年にロバート・ホワイト氏が運営するライフ・ダイナミクス社の自己啓発セミナーの影響が大きいと思います。
ベーシック、アドバンス、INという3段階方式で行っていく研修であり、
その3段階目で行われるのがエンロールメント等と呼ばれる新規受講者の勧誘活動でした。
自己啓発セミナーで新規受講者を獲得する活動を通し、
人と会い、やる気を引き出し、新規受講の契約を取り、自身の影響力を鍛えていく。
そして、その後マルチ商法を利用する団体に活用されていくという、、

とても怪しい話になってきましたが、そう考えるとGoo辞書の「登録すること。名簿に記載すること。」に近くなってきました。

とはいえ、今、エンロールという言葉は営業、リーダーをやる上では必要な能力だと思います。

営業では、取引相手のニーズを引き出し、自社のサービス、プロダクトを提案し、
採用された結果のビジョンをイメージさせる力が相手の決断を引き出すことになり、
それがエンロールです。

リーダーとして活動している人であれば、
チームのメンバーの一人一人のやる気を引き出し、能動的に結果を出すチームを作ることができます。
1人1人をエンロールしてパワフルなチームを作るということです。
チーム作りでいうとメンバーを意識したメンタルマネジメントも含まれていきますけど、
それを円滑に進めるために活用する力がエンロールだといえます。

エンロール=相手のやる気を引き出す、行動する決断を引き出す。
活用してよい結果を出していきましょう。

それでは。


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